災害拠点病院として

災害拠点病院の紹介

大規模な災害が発生した際、多くの傷病者の発生や病院等の建物や機能に障害が発生し通常の医療体制が崩壊する可能性があります。
 そこで県内又は近県で発生した傷病者等を受け入れるなど、災害時における初期救急医療体制の充実強化を図る
必要があり、その役割を担うのが災害拠点病院です。
 現在栃木県下において、13病院が災害拠点病院として栃木県知事より指定されており、当院は宇都宮医療圏における地域災害拠点病院として指定されています。

災害拠点病院の要件

災害拠点病院として指定されるため、病院に対しては様々な要件があります。
その例としては
・24 時間緊急対応し、災害発生時に被災地内の傷病者等の受入れ及び搬出
を行うことが可能な体制を有すること。
・災害発生時に、被災地からの傷病者の受入れ拠点にもなること
・災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、その派遣体制があること。ま た、災害発生時に他の医療機関のDMATや医療チームの支援を受け入れる体制を整えていること
・診療機能を有する施設は耐震構造を有すること
・自家発電機等を保有していること
・食料飲料医薬品の備蓄があること
など一部ではありますが、これら上げられます。

+災害拠点病院としての活動

準備中

災害医療チーム(DMAT)

災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)は、災害急性期(概ね48時間)に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームと定義されており、災害発生時に被災地や災害の発生した現場にて医療支援活動を行う医療チームです。
DMATは医師・看護師・業務調整員(コメディカル・事務員等)の4~5名を1チームとして活動します。
大規模災害が発生した際に、全国の被災地に派遣され医療支援活動を実施します。
その活動は、救護所での治療優先順位を決定するトリアージ活動から、被災病院の医療体制を支援する「病院支援」、被災地域の医療・福祉に対して、行政と協力しての「情報収集や支援活動」など多岐にわたります。

職種人数
医師2名
看護師4名
業務調整員3名(内1名は栃木L-DMAT)

DMAT活動状況

+2019年

2019年10月 台風19号豪雨により開設された避難所への情報収集活動

+2023年

2023年9月 令和6年度栃木県・那須塩原市総合防災訓練へ参加

+2024年

2024年1月 能登半島地震 公立能登総合病院における本部活動
            (福祉施設に対する被災状況及び医療支援)